サポーターもどきから始まったこのグループへの参加も、早や3年半経ちました。元々私はパソコンは不得手なのですが、Mさんから「どんな画面になっているか教えてくださるだけでいいんですよ」と言われてノコノコ付いてきたのが3年半前、未だあさおPCクラブの創立前でした。「さんざし」のボランティアの延長ぐらいに考えて参加していたら、正式クラブの設立となり、「こりゃ困ったことになったぞ!」と思いながらも、毎月鼻の頭に汗して参加しておりました。その夏サポーター育成講習会の後、大勢の方が参加してくださることになり、ホツとしました。そして、永久用務員のまま今年は会計監査ですって。流石に皆さんは良く見ていらっしゃるので、私を「技術教育部長」には推薦しませんでした。勿論「宴会部長」の席は最適任者が座っておりますしね。
最近はサポーターも受講者も順繰りに講師を務め、系統立てた勉強を行うようになり、ますます充実してきましたね。そういう中で思い出されるのが教育の原点である次の言葉です。
「やってみせ、言って聞かせてさせてみて、褒めてやらねば人は動かじ」 そう、あの懐かしき連合艦隊司令長官山本五十六の言葉です。まず自分が高度に習熟していなければ人に教えるということは難しいということです。人に教えるためには教わる何倍ものカが必要だということ。更に一番大事なことは、褒めるということです。人間、幼かろうが年老いていようが、犬でもそうですよ、褒められるということほどやる気を起こさせたり興味を持たせたりするものはありません。逆に、自分が自信を持っていたことを否定されたら「勝手にしやがれ!」つて気持ちになってしまいますよね。常に相手のことを気遣って行動すると言うのがボランティアの基本ではないでしょうか。これからもこの気持ちを忘れずに続けていきたいと考えています。
視力が落ちてラジオを聞くだけが楽しみの毎日、ある日、入院仲間の友人に電話をした。彼は盲学校に入学してパソコンを駆使して勉強を進めているといいました。
正に自立に向かって積極的に生活している。
私はというと、家内を頼った迫力に欠けた、生き方をしていた。これではいけない!と猛反省をした。
さあ、どうやって行ったらいいのか思案していましたら、そんな時に、盲人図書館から、武蔵小杉で障害者の催し物があります。のお知らせの電話がありました。
早速家内とでかけました。小説の読み上げ、文字を拡大する機器が展示してありました。パソコンコーナーでノートパソコンに、初めて触れてみた、キーがびっしり配列している、これでは出来ないな、かなり消極的になりました。駅への帰り道、カセットレコーダーをお持ちの人と会った。速度の切り替えできるハンドタイプのレコーダーだった。これだ!まず未来がひらけた。
一か月後友人と秋葉原で待ち合わせ、Windows98SEを購入した。デスクトップの109キーボードでした。パソコン操作はM氏解説のカセットテープを聞いて友人の電話サポートで学習していました。
よけいなキーにさわるのでフリーズやら、バツじるしが出てパソコンが終了しないやらで触るのも、見るのも嫌になってしばらく投げ出していました。そのころ国のIT講習会が有り、参加しました。
受講者の中にクラブのMさんとSさんがいました。私は素直にあさおPCクラブへと導かれました。今、自分でこうして文章が書けて本が読み聞き出来る嬉しさ、この世界を一人でも多くの人に知っていただきたいと思っています。